6ページ
( 1.3MB )
コンテンツ価格: 611円
データをグラフィック表現に可視化する手法は,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況をリアルタイムで伝えるという新たな役割を得て,人々の日常生活に重要な意味を持つようになっている。パンデミック初期,このウイルスが世界に広がるにつれ,発生地域を示す地図上のマークはどんどん増えて膨らんだ。過去2年間,そうした数字と注意喚起マークは私たちが行動を調整するのに欠かせないものとなったが,今回の危機と雪だるま式に拡大する影響の全貌を伝えるには遠い。個人や集団が負ったトラウマから社会に生じた甚大な経済的混乱まで,多岐にわたる影響の多くを定量化することも,コロナ禍が世界をどう変えたかを把握するのに寄与するだろう。この記事に示したグラフィックスはコロナ禍で新たに生じた傾向と急変,気がかりな後退に焦点を当てた。いくつかの激変(一時的なものかもしれないが)の影響も探った。データだけでは語れない部分もあるので,補足説明を添えてある。