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電動車椅子の国際レースに参加し,3位入賞した
「欲張り」な性格で様々な研究に取り組んできた
“本業”の自律移動ロボットで月面基地実現を夢見る
20年11月,身体障害者向けのアシスト機器の性能を競う国際競技大会「サイバスロン」が開かれた。義手や義足,アシストスーツなどの6部門があり,20カ国から51チームが参加した。慶応義塾大学理工学部のチームは電動車椅子部門で,日本勢最高の3位に入った。チームリーダーとして貢献したのが准教授の石上玄也だ。普段の自律移動型のロボットの研究とは違う経験を通じ「得るものは多かった」と振り返る。内閣府の「ムーンショット型研究開発事業」で,月面作業用ロボットの開発を進め,月面基地の実現を目指す。(文中敬称略)