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動物たちの行動と生態の謎に迫る( 2021-01-14 )
 巣ごもり生活を続けていると気分もいささか沈みがちだが,そんな時には自然のなかでたくましく生きている動物たちに元気をもらおう。仲間と力を合わせて生き抜いているその姿に学ぶ点も少なくない。
 コウモリというと狂犬病ウイルスやコロナウイルスの宿主となっている種もあってイメージがあまりよくないかもしれないが,決して悪辣な生き物ではない。「血液を分け合うチスイコウモリ」は仲間と互恵的な関係を築いて生き延びているコウモリの社会を観察した報告だ。ウマやウシなどの動物の血を吸って生きているこのコウモリは2晩続けて吸血に失敗すると死んでしまうが,そうなる前に,腹いっぱいに吸血した仲間の個体から血を吐き戻してもらって生き延びる。逆に自分に余裕がある時には,同じようにして仲間を助ける。
 「アリのような社会性をもつハダカデバネズミ」は,この奇妙な外見のげっ歯類がアリやミツバチのコロニーのような「真社会性」と呼ばれる社会構造で集団生活している様子を解説した記事だ。ハダカデバネズミの社会では利他的な共同行動が群れの存続に寄与しているようだ。
 「イルカの気泡リング遊び」は噴気孔から水中に吐き出した空気を巧みに調節してリング状にするイルカたちの遊びを観察したリポート。若いイルカはリングづくりの上手なイルカからテクニックを学んでいるらしい。

【収録記事】
1990年4月号 血液を分け合うチスイコウモリ
1992年10月号 アリのような社会性をもつハダカデバネズミ
1996年10/11月号 イルカの気泡リング遊び


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動物たちの行動と生態の謎に迫る
日経サイエンス
2021年1月号 / 102ページから